家が建つ前-何十年も前の地図を調べる方法

家が建つ前-何十年も前の地図を調べる方法

こんにちは。この記事では地盤や過去の災害を調べたいときに使う何十年も前の地図を調べる方法です。
不動産的な利用方法としては
・その土地の成り立ちを調べることが一番多いでしょうか。
例えば、昔は池だった??昔は傾斜地だった??この土地は埋め立て地なの??

など、自然災害と土地の成り立ちは密接に関係しているようです。
一番最後に被害を受けやすい代表的な地形分類をまとめていますので、何十年も前の地図を見ていただいて気になる点があった方はご確認ください。

京都市内もっとも古い地図(地理院閲覧サービス上)

古い地図の見るために良く使われているの地理院閲覧サービスです。
最後にまとめてURLをつけていますので是非ご覧になってください。
こちらは過去に撮った航空写真を開示してくれている大変ありがたいサービスです。
また飛行機が飛ぶ(1903年にライト兄弟が初飛行)前の測量図まで見ることができます。

ちなみに地理院閲覧サービス上で見ることができる京都市内のもっとも古い時図は1889年(明治22年)になります。

1889年(明治22年)の京都市内

地図種別 2万迅速図・仮製図
地図のカテゴリ 20000
リスト番号 jk2660
図名 伏見
図名(ひらがな)
測量年 1889(明22)
更新履歴 測量
発行年月日 1895/09/01(明28)
カラー種別 モノクロ
測地系 日本測地系
作成機関名 大日本帝國陸地測量部
作成機関名
地図に白部の有無 無
用紙サイズ 柾判
旧図郭の有無 無
種類 仮製図

不動産の近隣状況を調べる方法

上記のサービスは過去の写真を公開しているだけでしたが、他にも地理院は作成してくれています。
このサービスができたときに同僚と担当エリアの中の情報を叩き込みました。こちらも最後にURLまとめておりますので、そちらからご覧になってください。

同じく地理院のWEB地図なのですが、調べたいことを地図に重ねることができます。
テレビで台風が来るたびに今の家が心配される方は過去のデータから改めて調べることができます。

いかがだったでしょうか?
お探しの不動産の地図や警戒すべき情報は見つかりそうですか?
多くの情報が載っているサービスになるため、色々脱線しまいがちです。

被害を受けやすい代表的な地形

では最後になりましたが、
被害を受けやすい代表的な地形分類(発生しやすい災害推定)をまとめました。

ここまで来てしまうとかなり専門的な内容となってしまいわかりにくい点も多くあるかと思われます。
そんな時は気にせず専門家にご相談ください。

 

・地震の時に起きやすい災害
液状化:旧河道、後背低地、埋立地
地盤崩壊:山麓堆積地、高い盛土地
・洪水の時に起きやすい災害
土石流・斜面崩壊:山麓堆積地、扇状地
洪水氾濫・内水氾濫:旧河道、後背低地、干拓地、海岸平野、三角州、砂州・砂堆
高潮洪水:干拓地、海岸平野、三角州、埋立地、後背低地

 

地理院(地図・空中写真閲覧サービス)
https://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1

地理院地図(電子国土Web)https://maps.gsi.go.jp/#5/36.104611/140.084556/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

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